原油について
原油価格の変動と言うのは、私達の日常生活に使われている様々な商品に直接影響してきます。
身近な所で言うと、車に入れるガソリンや暖房器具に使う灯油から始まり、プロパンやアスファルトなんかも原油を使用して作られています。こう言った物を石油製品と呼んでいます。原油が使われているのはこう言った石油製品だけではなく、紙やプラスチックや化学繊維と言う様な原油を原材料にして作っている物等もあり、これらまで合わせると膨大に石油が使われている事がお分かり頂けるかと思います。
特に近年においては先物取引等、原油に対する関心度が高まっている様に感じますので、原油価格の上昇はこれらの製品を作る為のコストが上がるだけに留まらなくなります。原油が高騰すると飛行機や様々な乗り物の運賃が値上げされる様になります。また、原油を利用して生み出される電気やガスと言った熱源もコストが上がり、結果的に私達の生活に影響が出る事になるのです。
以上の事から考えてみても、原油の役割や影響はとても大きく、世界中から常に注目を浴びる商品となっているのです。また原油は世界的に見ても大きな市場で取り扱われる商品の一つで、北米市場、欧州市場、アジア市場と3大市場で消費地によって形成されています。
特に先物取引の原油価格で世界的に指標となっているのは、ニューヨーク・マーカンタイル取引所で扱われている、WTIと呼ばれる原油となっています。原油はそれだけ注目されている商品なのです。